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清宮球のせい?2017年の甲子園のホームラン数が異常な原因は何なのか?

 

 

2017年第99回甲子園の本塁打数が歴代最多となりました。

 

テレビが記録更新にざわめく中、ネットではこの異常な本塁打数は飛ぶボールが使われているのではないか?という疑惑が持ち上がっています

 

事の発端

 

夏の甲子園 HR量産の裏に清宮幸太郎と“飛ぶボール疑惑”
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/211718/2

 

今大会に出場したある強豪校の監督は、去る13日に天理(奈良)の神野が打った本塁打を見てクビをひねりながらこう言った。

「今回はあまりにもボールが飛び過ぎている。こすっただけの打球が(スタンドに)入るなんてあり得ない。
○○○(ボールのメーカー名)はやり過ぎや。あれはそのうちバレるぞ」

一体、何が「やり過ぎ」で、何が「バレる」のか。この学校の関係者はこう解説する。

「主催者は早実の清宮幸太郎が出場すると見込んで、反発力の強いボールを使っているというのです。
清宮が甲子園で本塁打を量産すれば、大会が盛り上がりますからね。
もっとも、反発力を高くしたはいいが、肝心の清宮本人は甲子園にいない。
結果として、長距離バッターではない選手までホームランを打つことになり、これだけ一発が量産されているのでしょう。
普段練習しているボールよりも跳ねやすいので、イレギュラーバウンドの処理に苦労する選手もいます」

ネット裏の一部スカウトたちの間では、こんなウワサ話も飛び交っている。

「どういう経緯かは知らないけど、かつてプロ野球で問題になった『飛ぶボール』が回り回って、 今頃になって今回の甲子園で使われているんじゃないか? 
そうとでも考えなければ、この異常な空中戦は説明がつかない」

 

異常なホームラン数の原因

確かに今大会の本塁打数は68本塁打とこれまで最多だったハンカチ王子の06年の60本を大きく上回る記録です。

 

この年は帝京と智弁が一試合で両チーム合わせて7本塁打打ったりしてかなり量産していましたが2017年はそれを遥かに上回っています。

 

参考 ここ15年ほどのホームラン数

 

2003 13
2004 33
2005 32
2006 60
2007 24
2008 49
2009 35
2010 26
2011 27
2012 56
2013 37
2014 36
2015 32
2016 37

2017    68

 

清宮球の疑惑

 

とにかく2017年の甲子園では、ガタイがそこまでごつくもない選手のふらふらとあがった打球がそのままスタンドインします。

 

打たれた投手も「うわー」じゃなくて「え?今のが入んの!?」みたいなリアクションも多く、実況もフライだと思っていたのが伸びて伸びてホームランみたいなのが非常に多いです。

 

 参考動画

 

 

 

こういうのを見ると清宮選手は甲子園に出場すると見込んで、彼がホームランを量産しやすいように飛ぶ球(清宮球)を使ったというのはありえそうな話です。

 

甲子園のホームラン記録はPL学園の清原選手の1大会5本が歴代トップでしたが、清原選手が薬物であんな事になってしまったので、清宮選手に本塁打記録を更新してほしかったのかもしれません。(結果として広陵の中村選手が更新したので、もしそうなら狙い通りだったといえます。)

 

まあ高野連やミズノも公式に清宮球を否定していますし、都市伝説レベルの話なのですがミズノは2013年の加藤球(統一球)の反発係数で嘘をついていた前科がありますし、高野連もクリーンには程遠い組織なので、公式の否定が清宮球を100%否定する根拠にはなりません。

 

高野連の見解

 

第99回全国高校野球選手権大会は22日、準決勝2試合があり、広陵(広島)と花咲徳栄(埼玉)がいずれも打撃戦を制した。今大会は本塁打が続出。
準決勝終了時点(47試合)で68本と、これまで最多だった第88回大会(2006年)の60本を大きく更新した。
日本高校野球連盟の泉正二郎事務局次長は「なぜ今年がこんなに多いのかコメントしようがない」と話している。

 広陵(広島)-天理(奈良)の準決勝では、広陵の中村奨成しょう(せい)選手(3年)が2本塁打を放ち、大会個人通算6本塁打の新記録を打ち立てた。
日本高校野球連盟によると、金属バットやボールの規定は例年と同じ。バットはスイングスピードを遅くするため、01年秋に重さを900グラム以上にするなど基準を設定。ボールも07年から低反発のゴムしんを使った「低反発球」を採用して以来、変わっていない。

 今大会は中村選手のような中軸だけでなく、この日本塁打を放った広陵の9番・丸山壮史選手(3年)のような下位打者が打っているのも目立つ。
指導者が当てて単打を狙うのではなく、しっかり振らせるように教えているのが大きい。

 チームで7本塁打を放ち、初めて4強入りした東海大菅生(西東京)の若林弘泰監督(51)は春先の練習試合で、ボール球でも全てフルスイングすることを徹底させた。
元プロ野球投手の若林監督は「振らないと(相手は)怖くないので」と説明する。夏は打たないと勝てない、と各校が打撃重視で鍛えていることが、本塁打量産の一因になっていそうだ。【安田光高】

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170822-00000089-mai-base

 

高野連の公式見解としてはウエイトトレーニングによる打者の筋力アップ、フライの意識なども本塁打増加の原因ではないか?とのことですが、それでも16年は37本ですし、15年も32本でここ1,2年で高校球児が異常にパワーアップしたり打撃理論革命が起こったというのも少し無理があると思います。

 

ではここで過去3年間の春夏甲子園の本塁打数と一試合あたりの本塁打平均を見てみたいと思います

 

       HR数 試合数 1試合平均
2013年春 20本 35試合 0.57
2013年夏 37本 48試合 0.77
2014年春 13本 32試合 0.41
2014年夏 36本 48試合 0.75
2015年春 17本 31試合 0.55
2015年夏 32本 48試合 0.67
2016年春 16本 31試合 0.52
2016年夏 37本 48試合 0.77
2017年春 23本 33試合 0.70
2017年夏 68本 47試合 1.45

 

 

やはり、ジワジワ本塁打が増えているのではなく2017年夏の甲子園大会だけがここ最近で以上に多くなっています。

 

この10年の平均の本塁打数が一試合あたり0.68本なので17年夏の1.44本は統計的にもかなりの3σあたりに位置する異常値だと言えます。

 

これを打撃理論革命とウェイトトレーニング、投手レベルの低下で説明するのはどう考えても無理があるでしょう。

 

今年はプロ注目の目玉投手がいないとはいえ、平均球速も137kmとそこまで突出して投手のレベルが低いとは言い切れません。

 

甲子園のホームラン数の規則性

 

次は本塁打数が異常に多い年数に注目してみたいと思います。

 

・2007・・・24本
・2008・・・49本  (90回記念大会により55校出場)
・2009・・・35本
・2010・・・26本
・2011・・・27本
・2012・・・56本★ (大谷出場予定大会)
・2013・・・37本
・2014・・・36本
・2015・・・32本
・2016・・・37本
・2017・・・68本★ (清宮出場予定大会・記録更新中)

 

こうやって見ると、注目打者の出場年度や記念大会で区切ると甲子園のホームラン数はきっぱり2分されます。

 

やはりプロ注目のスター打者がいる年度は飛ぶボールを使っているのだと思います。運営としてもホームランが増えれば、盛り上がりますしね。

 

ケースが少ないのでまだ断定はできませんが、来年の100回記念大会で70本くらいホームランが出れば答え合わせができるでしょう。

 

にしても飛ぶボールに変えたなら変えたと、発表しないのが不思議です。内野ゴロの以上なバウンドでエラーしたり、伸びすぎて目測を見誤っている野手も多いですし、しっかりと信用できる第3者機関を通じて反発係数をなどを公開して欲しいです。